IBSに限らずですが、
現代のほとんどの不調を改善するために
ほぼ必須になるのが糖質を減らすことです。
ではなぜ糖質を減らさないといけないのか?
と思ったときに、
どういう仕組みで
体にダメージを与えるかを
知っていれば、
体に悪い摂り方は避けつつ、
体への影響が少ない方法で
糖質を摂ることができます。
特に糖質の制限は難しく、
これまで糖質に依存してきた体が
急に糖質以外で体を動かすことができず
倒れてしまうリスクもあります。
なので今回は、
「糖質が体の中に入ったときにどんなことが起きるのか?」
という仕組みについて解説していきます。
これが分かればあなたの
健康レベルは確実に上がりますよ!
糖質が大量にあると体の細胞を傷つける
糖質の害で特にわかりやすい病気に、
「糖尿病」
というのがありますよね。
体の中の糖分が増えすぎて、
それを体が処理できなくなり
尿から糖を排出する病気です。
糖質の一番の害は、
「体の細胞(たんぱく質)とくっついたときに細胞の働きを失わせてしまうこと」
です。
これを「糖化反応」と言って、
シンプルに言えば老化です。
ほら。
肌って若い頃はハリがありますが、
歳をとるとシワと共に
ハリがなくなりますよね。
あれって実は糖化の仕業でして、
肌のたんぱく質と糖質がくっついて、
ハリのない肌になってしまうのです。
だから逆を言うと、
今のうちから糖質過多を改善して
糖質の害を最小限に抑えれば、
若々しさを最大限引き伸ばせます(^^)
話が少し脱線しましたが、
糖質が体のたんぱく質とくっつくことで
「糖化反応」によって働きが失われ、
体が老化していきます。
なので体が糖質過多状態だと、
糖化反応でどんどん細胞がダメになって
全身が弱く脆くなっていきます。
IBSの場合は胃腸が弱くなっていますが、
これも糖質の影響は大きいです。
なぜかと言うと、
糖質を口に入れたときに
吸収されるまで長時間触れ続けるのが
胃と腸だからです。
なのでIBSの場合は特に、
過剰な糖質を制限して
たんぱく質を大量に摂り、
元の胃腸を取り戻す必要があります。
糖質摂取による血糖値が重要なポイント
糖質が体に与える影響として
注意して欲しい重要なポイントは、
「血糖値の変動」
です。
血糖値はその名の通り
血液中に含まれる糖の量ですが、
これが増えたり減ったりを繰り返すと
体は大きな負担になります。
ぼくらの血液には糖があり、
0になることは基本的にありません。
だいたい数値で言うと、
100が血糖値の通常値です。
これが、食事によって糖質を摂ると、
100→150、と言うように
血糖値が変動します。
すると体は血糖値を100に戻すために、
「インスリン」
と言うホルモンを分泌し、
血糖値が下がっていきます。
インスリンは
糖質を筋肉や脂肪に蓄えさせる働きがあり、
ぼくらの体に脂肪がつくのも、
このインスリンが分泌されるからです。
逆に言えば、
血糖値が変動しなかったら
太ることはほぼないと言えます。
血糖値を急激にあげないことが糖質のダメージを減らすコツ
ここまで簡単に血糖値の仕組みを
話してきましたが、
ここからが非常に重要です。
世の中にはいろんな糖質が存在していますが、
- 素早く吸収される糖質
- ゆっくり吸収される糖質
などが色々あります。
この中でもし、
素早く吸収される糖質を
大量に摂ってしまったら・・・
当然血糖値は急上昇するので、
体はびっくりしてインスリンを
大量に放出します。
(インスリンは調整が下手)
その結果、
100まで戻ればいい血糖値が、
大量のインスリンによって
90や70など、元の数値より下がります。
100より上に上がるのも良くないですが、
逆に100未満になるのも良くないんです。
筋肉や脳に送るエネルギーとしての
糖が足りなくなりますからね。
で、仮に血糖値が70に
下がってしまった場合は、
それを100に戻すために、
コルチゾールなどの
ホルモンが追加分泌されて、
元の100に戻っていきます。
糖質を取るだけで、
- インスリンが出て
- コルチゾールなどのホルモンが出て
体は大忙しでめちゃくちゃ消耗します。
ちなみにこれ超大事なんですが、
コルチゾールはストレスホルモンとして
体をストレスから守ってくれるのですが、
甘いものばかり食べている人は
このホルモンを毎回食事で消費しているので、
ストレスに絶望的に弱くなります。
自分で自分のストレスから身を守る機能を
破壊していると言うことです。
だからこそ血糖値を急激に上げない
糖質を選んで食べるようにし、
インスリンなどのホルモンを
無駄遣いしないようにするのが
不調改善&健康でいるためのコツです。
かなり具体的に解説しましたが、
超大事なのでぜひ何度も復習してください。
この仕組みを知って気をつけるだけで、
不調の半分は予防・改善できますよ!
PS.
血糖値が上がりやすい糖質の種類は
こちらで紹介していますので、
合わせてみてみてください。
【仕組みから紐解く】ガス漏れが悪化しやすい避けるべき糖質の順番とは?
こんにちは。
栄養腸活コーチとして過敏性腸症候群などの体の不調を改善しているユウマです。
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